自分も家庭も仕事も大切にしたい パパ教員のブログ

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【いじめ対策】道徳心だけではいじめは無くならない

私の大好きな本の一つに『きずなと思いやりが日本をダメにする』があります。

 

もう4回くらい読んでいますが,何回読んでも「面白い」と思えます。

 

超ざっくり言うと,「心や精神だけで社会は変わらない」ということを主張しています。

 

様々な問題を社会学と進化学によって解き明かしていく痛快な内容です。その本の内容を引用しながら記事を書きたいと思います。

 

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いじめの原因は?

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 いじめの原因を「心の荒廃」で語られることが多く,そのために「もっと子どもたちに道徳教育をしなければ」といった理論や厳罰に処罰することで悪い心を抑制しないといけないといった理論がはびこってしまうのだと思います。

 

昔も今もいじめはあったはずだし,最近のニュースでは子どもたちだけでなく大人の中にもいじめが存在することが広く知られることになりました。

 

これは,心の荒廃が原因なのではなく,人が集まるところにいじめは存在するということを示していると思います。

 

本の中でも「いじめとは本質的に,子どもたちが自主的に秩序を作ろうとするプロセスの中で不可避に起きる現象」と述べられています。

 

私もその通りだと思っていて,子どもたちは社会(コミュニティ)の作り方を知らないですし,社会の中で過ごすという経験が浅いです。その圧倒的経験不足によっていじめは起こってしまうのだと思います。

 

子どもたちの道徳心を育てることはもちろん大切なことですが,それだけでいじめが無くなるなんてことは絶対にないのです。

 

いじめを暴走させないためには?

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いじめを根絶することはなかなか難しいです。0にすることに奮闘するよりも,いじめをひどいものにさせないこと(本の中では暴走させないことと書いてあります)が大切だと思います。

 

京大霊長類研究所の正高信男氏のいじめの研究によると,いじめが問題化している教室としていない教室では傍観者の比率が全く違うことが明らかになったそうです。

 

目の前で行われているいじめ行為に対して,見てみぬふりをする傍観者的態度をとる子どもが多いといじめが深刻化してしまうことが明らかになったそうです。

 

教師の監視には限界があるので,いじめに対してアクションを起こせるコア集団を作ることが大切だとも書かれていました。子どもたちは「いじめは良くない」と言うことは知っているので,その場で止めることができる子どもたちを一人でも多く増やすことが大切だと言うことです。

 

 

教師がすべきことは?

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教師が後ろ盾になることと書かれています。

 

いじめが発覚しないのは,「チクったら自分が標的になる」と言う恐怖心があるからです。まずは教師がいじめを絶対に許さない態度を取り,子どもたちに安心感を与え,いじめを報告できる体制を築くことが大切だと言うことです。

 

いじめを目撃した子どもたちが,正義感を発揮できるように教師が後ろ盾になること,そしていじめを止めたり,報告した子が評価されるようにしていくことが教師にできることだと締め括られています。

 

・精神論だけで考えずに,いじめが起こる仕組みを理解して取り組むこと

・いじめを許さない毅然とした態度を子どもたちに示していくこと

 

まずは,これらのことを意識していじめの暴走を止める必要があると思いました。

 

 

nagaken