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【子育て・教育】愛着障がいの話を聞いて

和歌山大学の米澤好史先生の講演会に参加し,子育てと教育に関する新しい視点を与えてもらったので,まとめてみました。

 

講演のテーマは

「愛着障がいと発達障がいの理解」でした。

 

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そもそも愛着障がいって?

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米澤先生は「愛着」の定義を

 

特定の人と結ぶ心情的な心の

 

とおっしゃっていました。

 

少し解釈が難しいですが,つまり,誰かとの間で結ばれる感情や気持ちによるつながりということになります。

 

この愛着の形成が上手くいかなかった時に起こる,関係性による障がいが愛着障がいだということも言われていました。

 

関係性によるものなので,親だけが原因になることや子供だけが原因になることはないと補足をされていました。

 

そして,愛着障がいは支援によって必ず改善することも言われていました。

 

3大特徴とは?

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ADHDと愛着障がい(以下,AD)が多動という特徴の現れのために混同されやすいと述べられた上で,その見分け方を教えてくださりました。

 

ADHD→場所・人・時間・感情などに左右されずにいつでも多動である

 

AD→感情によってムラがある多動である

 

月曜日の朝など,ネガティブな感情がある時に多動になる傾向があるそうです。

 

その後,ADの特徴をいろいろと教えていただいたのですが,3大特徴について詳しく学ぶことができました。

 

①愛情欲求

→落書きをされたことを装う自作自演の行動や周りが静かな時に大声を出す静寂潰しなどの注目行動,優しい人の前だけで荒れる愛情試し行動,要求が増していくエスカレート現象など

 

②自己防衛

→友達のえんぴつを隠したことを周りが見ていたとしても絶対に認めない否認や嘘をつくことなど

 

③低い自己評価

→自分はできない・ダメだという自己否定や自分よりもできない相手を見つけて優位になろうとする自己高揚など

 

このような行動が見られる子供たちには,適切な支援が必要なんだと改めて感じました。注意したり,なぜそんなことをしたのかを問い詰めたりする指導は間違っているので,現場のプロとして支援の仕方を勉強していかなければと強く思いました。

 

愛着形成の3つの基地

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◯安全基地

→恐怖・不安などネガティブな感情から守ってもらえる基地

休み明けの登校は心配だけど,大丈夫だと思える人・場所

 

◯安心基地

→ポジティブな感情が直接生まれてくる基地

落ち着く,心地よいからがんばれると思える人・場所

 

◯探索基地

→一人で行ったことを報告できる基地

「◯◯できたよ」「〜な気持ちになったよ」と言える人・場所

 

どれも大切ですが,3つめの探索基地があることで,ポジティブな感情を増すことができて,ネガティブな感情を減少させることができると話しておられました。

 

この基地をしっかりと保障してあげることで,愛着を形成していくことができるんだと希望をもつとともに,親としては家が基地であり,教師としては学校が基地であれるように努めたいと思いました。

 

 

支援の方法は?

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講演会の時間が短く,支援の方法について詳しく聞くことが難しかったのですが,端的に大切なことを教えていただきました。

 

まずは,愛情の器づくりが大切で,これはキーパーソンとの1対1のやりとり,つまり特定の人と2人きりになる時間が必要だということでした。

 

そして,かなり具体的になりますが,子どもの隣に座り,何かを一緒に作業する(ものづくりなど)のが良いということでした。

 

その際,子どもに何をするのかを聞くのではなく大人から提案すること,そして一緒の時間を過ごした後は,「一緒に◯◯できてうれしかったでしょ!!」と感情を教え込む(感情の器にふたをする)ことが大切だと補足されていました。

 

 

感想

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これらの話を聞いた時に,これまで出会った子どもたち,今関わっている子どもたちの中にも,話のような傾向がある子どもたちが思い浮かびました。

 

そして何よりも自分の娘にもこのような傾向があると感じました。

 

子どもたちに接する大人たちがきちんとした知識を身につけ,適切に支援をしていかなければ苦しい状況になるのは子どもたちです。なので,支援の方法をさらに勉強して子どもたちの基地をつくらなければいけないなと思いました。

 

米澤先生は,ADは必ず改善できるとおっしゃっていましたし,その鍵を握るのは教師だとも言われていました。

 

この記事をよんでくださった方々と一緒に子どもたちのためにがんばれたらいいなと思います。

 

長い記事を読んでいただきありがとうございました。

 

 

nagaken