酔いしれていた自分
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教師生活6年目の私は,ある程度の知識と技術をつけたと思い込んでいて,子どもたちに言うことを聞かせることは「お易い御用」だと勘違いをしていました。
自分が指導をすれば何事も上手くいくと思い込んでいましたし,まさに自分の指導に酔いしれていた時期がありました。(今思うと恥ずかしい!!)
その指導を振り返ってみると,自分の思い描く道筋があり,そこから外れると厳しく指導をするという間違った方法でした。
でも,子どもたちが言うことを聞いてくれるので,その指導は間違っていないと信じ込んでしまっていたのです。
若い先生方には,私と同じ間違いはしてほしくないと願っています。
指示も子どもたちには命令
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自分の間違いに気づいた頃から,子どもたちに丁寧に接するようになりました。
これまでは,「〜しなさい!」と厳しい言い方をしていたのを
「〜しましょう!」「〜してください!」というように変えました。
口調や態度を変えるだけでも,安心感のある学級になっていったと思います。それにトゲトゲしていた自分も丸くなっていったと思います。
しかし,アドラー心理学を学び出してから,まだその先があることを学びました。
先ほどの「〜しましょう!」「〜してください!」も子どもたちにとっては反論する余地のない言葉がけなので,「〜しなさい!」と同じ強さの命令になるという話を聞きました。
お願いをする
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では,「〜しましょう!」や「〜してください!」の代わりにどのような言葉を使えまよいのでしょうか?
それは
「〜してくれませんか?」
「〜してもらえると助かる!」
といった,お願いをするような言葉です。
これなら相手に反論の余地を残しながら伝えることができます。
少し丁寧すぎる気もしますが,これくらいのスタンス接することが,子どもたちと対等な関係を築くことにつながるのです。
↓なぜ対等な関係なのかはコチラ
それでもダメなら
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頭ではわかっていても,実際の現場ではそう上手くいかないことが多いです。
時間の制限もあるし,なかなか思うようにいかないこともあります。
教師も人間だし,イライラだってしてしまうときがあります。
きつく命令してしまいそうな時,怒ってしまいそうな時はこの言葉を思い出してください。子どもたちにこう伝えます。
「今のままだったらどうなると思う?」
この言葉,結構使えます。
命令せずに子どもたちに考えるように促し,良い方向へと向かうようにする。
岸見一郎先生の講演会で聞いた内容です。ぜひ現場で使ってほしいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
nagaken