可視化と焦点化
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何のために板書をするのかを考えてみました。
私の中で板書が果たす大きな役割は2つで,上にも書いた可視化と焦点化になると思います。
何を可視化して何を焦点化するのか,整理してみたいと思います。
子どもたちの考えを可視化
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人の考えは話したり,書いたりといった表現がないと伝わりません。
さらに言うと,形に残すためには書くことが必要になります。
45分や50分の授業の中では,様々な知識や考えが伝達されるので,それを書いて可視化しないと学びの軌跡が残りません。
何をどのように学んで,どんな考えが生まれたのかを見えるようにすることは,板書の大きな役割と言えると思います。
子どもたちの視点の焦点化
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これは簡単に言えば,みんなで同じものを見るということです。
それぞれがバラバラに違うものを見るのではなく,同じものを見て話したり,聞いたりするからこそ話し合いが活発になるのだと思います。
子どもたちが顔を上げて,同じものを見て,情報を共有するためのツールとして黒板は大いに役立つものだと思います。
求められるスキルは?
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一言で,見やすさだと思います。
情報や考えをどのように整理していくのか。これは授業の流れが見えることが大切だと思います。事前に授業の流れに沿って,どこに何を書くのかを考えておくことが大切になります。
また,教師から伝える事実や知識と,子どもたちから出る考えやつぶやきを分けて書くようにすることで見やすい板書になると思います。
吹き出しや囲み,色分けなどをいつどのように使うのか決めておくことで,自分の板書スタイルを構築するのも大切だと思います。
自分の考えを整理するために書きましたが,少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました。
nagaken