自分も家庭も仕事も大切にしたい パパ教員のブログ

授業のこと,学級経営のこと,育児のこと,などなど ぼんやり考えていることを書き留めていきます

必要な時に必要なことを学べる力

最近「コンピテンシー」という言葉が頭から離れません。

 

まだまだ自分の中でモヤがかかった状態なのです…

 

でも,色々な人から話を聞いたり,本を読んだりする中で少しだけ見えてきたことがあります。頑張って整理してみますのでお付き合いいただけたら幸いです。

 

そして,もし「違うよ!」ということがあれば教えて欲しいです。

 

一緒に勉強させてください。

 

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全人教育

先日Twitterでかわひーさんから紹介いただいた論文を読んでみました。

 

この松尾知明さんの論文中の「おわりにかえて」の中から3つ引用させていただきます。

 

リテラシー概念は,最低限の読み書き能力から高次の情報処理能力へと拡張され,さらにリテラシーから情意を含む人間の全体的能力を視野に入れるコンピテンシー概念への展開がみられた』

 

なるほど,情意を含む全体的能力か〜。なんとなく分かるような気がする。

 

コンピテンシーを促す教育は,その構成要素のみを重視して,必要なスキルの獲得のみを繰り返すような形式主義に陥る危険性がある。一方で,コンピテンシーという人間の全体的な能力を育成するという立場から,大きな概念を中心に,主体的・対話的・深い学びをデザインするといった学びの革新を促す可能性もある』

 

少しずれるかもしれないけれど,スキルの獲得ばかりに目がいってしまって,必要な知識が軽視されるという危険性については自分も注意しようと考えていました。

 

『全人教育の視点から,社会的な公正や民主的な参加を尊重するグローバル市民の育成をめざして,それを可能にするための学びのイノベーションを推進していく必要があるだろう。』

 

松尾さんは,コンピテンシー育成の危険性として「教育のあり方の制限」や「人材資源の開発」に触れておられます。でもその上で可能性があるということを主張されていました。

 

課題については教育現場に勤める私たちも頭に入れておく必要があると感じました。しかし,それ以上にコンピテンシー育成に向けて,今言われている「主体的・対話的で深い学び」を実現することに尽力する必要があるのだろうと思いました。

 

 

知識伝達から能力開発へ

先日,上越教育大学の林泰成教授の講演を聞く機会がありました。

 

道徳教育の話だったのですが,前置きとして話された内容がコンピテンシーの話につながるものだったので,(コンピテンシーとは一言も言っておられませんでしたが)引用しながら整理してみようと思います。

 

これからは知識伝達の教育から能力を開発する教育へと転換していく。(中略)知識について議論して能力を身につけていくことが必要。

 

これについては,コンテンツを通してコンピテンシーを身につけていくという話に合致していて「そうそう!!」と大きく頷いていました。

 

そして,林先生はこのような社会になった要因の1つとして

 

学問における知識の量が莫大になって,学校教育の中で捉え切ることが難しくなっているので,必要な時に必要なことを自分で学ことができる力を育成する必要が出てきた。

 

とおっしゃっていました。方法知とつながる考えで,さらに大きく頷いていました。

 

また,道徳の指導法の話の中で印象に残ったのが

 

型通りの望ましい行為を教えるけれど,子どもたちが大人になった時に振り返ってその意味がわかるようにしてあげることが大切

 

という話でした。いきなり自分の意思で判断して行動するということは難しいけれど,少しずつ意味を理解できるようにするという長い目で指導することが大切だと感じました。

 

最後に

このようなことを知ると,実際に自分は現場で子どもたちに何ができるのか?と理論と実際の指導の溝に悩みます。

 

でもこの記事を書きながら思うことは

 

大きな目標をもちながらも,先ずは新学習指導要領が目指す方向性を理解して,45分の授業を「主体的・対話的で深い学び」になるようにデザインしていくことが大切だということです。

 

教師の自分にできることは授業です。その授業を日々改善していき,より良いものにしていくことの大切さを改めて感じました。(当たり前ですが)

 

また,

自分に何ができるのか?

 

も大切ですが

 

自分がそうなっているのか?

 

を考える必要があるということです。なので

 

・知識とスキルばかり獲得しようと必死になっていないか?

 

・自分の能力を高めようとしているか?

 

という視点で自分自身を振り返ることもしていこうと思います。

 

 

 

長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。

 

ながけん